Venn 65% Keyboard Kit 組み立て + Mill-Maxでホットスワップ化

Venn 65% Keyboard Kit 組み立て + Mill-Maxでホットスワップ化

色々準備ができたので、先日購入したVenn Keyboard Kit 初キーボードキットの組み立てをおこないました。
Vennキーボードキットは、TypePlus にて購入。2024年7月現在、完売となっておりました。
Discordでは新カラーにて再販あるとの事でしたが、欲しいの黒だったし買っといてよかった。
キーレイアウト的にSolderable PCB一択だったのですが、スイッチ入れ替えも頻繁にやりたいのでMill-Maxによるホットスワップ化が自分の中で必須でした。

キーボードキット購入もはんだ付けも初なので色々購入品も多く、作業も緊張・あたふたしましたがなんとか組み上がってよかった。

開封確認と動作チェック

しばらく寝かしておりましたが、ここは商品到着時におこないました。

丁寧に二重梱包された化粧箱はスベスベで高級感があってワクワクです。

キャリングケースが付くキットもよくありますが、Vennはスベスベの布袋にケースが入っているのみ。

布袋内のケースにはウェイト保護用のビニールシートが着いていました。

ケースはもうこの角と表面だけ見ても美しいです。質感とデザインがすばらしい。

ポリカーボネートのプレート、PCB、ドーターボード、ゴム足8個、2.5mmのL型六角レンチ、ドーターボード用のネジ4個

ウェイトの保護シート2枚とケースボトム内に敷く絶縁シート1枚 が付属品。
ケースに着いていたビニールシートといい、ウェイトの傷にはかなり気を使っているのが伺えます。

ケースボトムにゴム足と共締めするネジ4本、ウェイトを固定するネジ4本、トップカバーを固定するネジ2本、ケースボトムに付いてるネジ3本(何を固定しているのかは追及していません。)それとドーターボードのケーブルガイドとウェイトの間に敷く絶縁シート1枚がケースに予め着いています。

PCBとドーターボードを繋いでPCとUSB接続。
ピンセットでスイッチ穴をショートさせて全箇所通電チェックしました。
とりあえず、オンラインVIAとかキーボード動作チェックとかで検索ヒットしたもの使えば良いと思います。

PCBにMill-Maxをはんだ付けする

それ程不器用ではないと思ってはいるものの、たまにやらかすのでまあ普通の人が初めてはんだ付けします。
結果を踏まえて初めての方にアドバイスするとしたら、まあリカバリはできるちゃできるけど練習できるならしといた方が良いかも。

今回自分はMill-Maxを耐熱テープではんだ付けする裏側(スイッチを挿す側)で固定してはんだ付けする事にしました。
スイッチにMill-Maxを挿した状態でPCBに装着してはんだ付けする方法も良いみたいなのですが、スイッチとMill-MaxとPCBが三位一体となる未来が見えたのでパスです。
後で思えばここが一番ワクワクして楽しかったかも。後は冷や汗の連続でした。。。

いよいよはんだ付けです。
先日購入した温調はんだごて PX-280は、あっという間に設定の350℃に達し準備OKです。いざ!

で、いきなりこうですね。
思ってたタイミングではんだが融解せず、パニくってはんだを持ち上げたタイミングで融解。そのままMill-Maxの中にはんだを大量に流し込みました。。。
スッポンするはんだ吸い取り器も購入しておいたので、内部にはんだの付いたMill-Maxは無駄にしましたが何とかリカバリできました。この時の心境「一寸先は闇」

その後の2つ3つもギリギリですね。
一旦休止してその場で反省会。どうもしっかり付けようとしてはんだの供給量が多い気がします。
はんだごてを当てる位置も良く分からない。はんだごての設定温度が低い?上手く溶けない。

PCBを長時間高温にしない方が良いという考え。これは誰に聞いたとかも分かりませんが何となくそう思っていて長時間も一体何度で何秒なのというのもあって一旦忘れる事にしました。調べる余裕があったら調べた方が良いと思います。

とにかく自分の感覚としては、PCBの銀色のわっかとMill-Maxの付け根にはんだごてを当てて両方にしっかり熱を入れる(1.5秒くらいかな)。銀のわっかとMill-Maxとはんだごてが触れている一点を目指してはんだ線を突っ込む。
はんだごてにはんだ線が直接触れなくてもはんだ線が融解し始める。
はんだが融解してじわっと広がり始めたタイミングですぐはんだ線を離す。そして一瞬遅れてはんだごてを離す。上手く広がっていなくてもはんだごてを再び当てれば綺麗に整うという感じ。
スキマに流し込む感じではないのでMill-Maxの場合、はんだの供給量は思っていたよりも少なくて良かったみたいです。
6箇所目くらいからコツを掴んできました。この時の心境は「光芒一閃」

フラックスを塗布した方が早く綺麗にはんだが広がる気がしたので、もう全箇所フラックスドボドボではんだ付けしました。石橋を...

写真撮り忘れてスイッチ付けちゃいましたがこんな感じでなんとか全部はんだ付け完了。
最初の数個を除いて、自分的には良くできましたという事で少し自信が付きました。
ドボドボのフラックスはそのままにできないのでクリーニング。フラックスリムーバーも買っておいてよかった。

キット組み立て

後はもう楽しいだけ組み立てです。
PCBにスタビライザーを組み込みます。SWAGKEYSのKnight Stabilizer Long Poleをセレクトしました。

HMX Cheese! Switchに合わせるのでロングポール版で良いのかな?良いんだと思います。
このスタビライザーはワイヤーが当たる部分などに樹脂コーティングされているので粘度の高いグリスをワイヤーに塗布する必要がなく、205G0相当で全体的に軽くルブするだけでお手軽らしいです。

塗り過ぎたかもと思いつつもドンドン進めてしまう。足りてないかどうかも分からないのでヨシ。

嵌るようにしか嵌らないので助かる。裏面から付属のプラスネジで止めます。

プレートの上からPCBにスイッチを全て嵌めて、一応スペースバーの動きなどをチェックしてみます。
ここからケースの分解&組み立てになります。ケースはある程度必要部品やボルトが組付けられている状態で梱包されているので、これを一旦分解してからの組み立て作業となります。

まずボトムケース底面の六角穴付皿ボルト4か所にゴム足を付けます。(ゴム足付けるのは最後でもOK)
ウェイトの傷防止保護シートが付属品にあるのでこの段階で付けるのも良いかと思います。
そしてその六角穴付皿ボルト4個を外します。

ひっくり返して、矢印の4か所 六角穴付皿ボルトを外します。

するとウェイトが外れます。
黒い絶縁シートがファさっと置かれているはずなので無くしたり折り曲げないように気を付けつつ避けておきます。

ひっくり返すとボトムケース底面のウェイトが付いていた場所に銀色六角穴付ボルト2個が現れるので外します。
このボルトを外すとトップカバーが何のひっかかりもなくガコっと外れるので、落とさないように意識しながらトップカバーを外します。デスクに置いた状態でボルトを外し、トップカバーを押さえながらひっくり返してそっとトップカバーを引き抜くように外す方が良いかもしれません。

こんな感じですね。

ドーターボードをプラス精密ドライバーで4か所ネジ止めします。
配線を溝に這わせて端子を穴に通します。

テープ跡残りが気にならないならマスキングテープなどでケーブルを固定してしまうと後の作業がグッと楽になる事が作業しながら分かりました。

ひっくり返してケース内に付属品の絶縁シート敷き、外してあった六角穴付皿ボルトを4個入れます。
ウェイトを付ける段階ではないので、このボルトは入れるだけで止めません。カタカタさせておきます。

ドーターボードの端子をPCBに繋ぎます。
配線の長さに余裕がないので少し難しいのですが多分この手順がメンテする上でも楽じゃないかな。

端子が繋がった状態のプレート・PCB・スイッチセットをケースにそっと置いて矢印部分の穴やポッチに嵌まるように位置調整します。
この段階で先程の六角穴付皿ボルト4個が入っていないと後から入れる事ができずにまた分解する羽目になるので注意ですね。

トップカバーを嵌めます。まだボルト止めされていないので注意しないとひっくり返す際にトップカバーを落とす事になります。

トップカバーを落とさないようにひっくり返して銀色の六角穴付ボルト2個を止めます。
最後でも大丈夫っちゃ大丈夫ですがゴム足付きのボルト4個もここで付けちゃうと色んな負荷に優しい感じがします。

ウェイトに絶縁シートを載せて、さらにケース達を位置合わせしながら載せます。

ここでやっと六角穴付皿ボルト4個を止める事ができます。
プレートの穴に六角レンチを突っ込んで手探りで合わせ、締め込むイメージ。

ここでVenn豆知識。ボルト止めを手荒にやるとトップカバーを傷つけ易いです。

Venn豆知識その2。Vennは基本2.5mmの六角レンチ(ドライバー)のみでメンテが可能な設計になっている(ドーターボード以外)ので1本こういうのあると便利です。しかし、ウェイトの取り付けをする際にプレートの穴からボルトにアクセスする必要があり、この穴よりも太いシャフトのドライバーだと入らないので新規に調達するなら注意が必要です。
折角Venn用にとWeraの精密ドライバー購入したのですが、Bondhusのを買いなおしました。
このWeraの精密ドライバーはシャフト径が4mmで入りませんが、Bondhusのはストレート2.5mmなので当然入ります。品質はどうだろ、全てに関してWeraが勝る感じですね。。。ラジコン用とかでカッコいいの結構あるので探してみても良いかもしれません。

キーキャップ嵌めて完了と!

メンテなど分解手順について

組み立てと同じ要領なので改めてご説明しないのですが、2、3、5、6、9、0、=、Backspaceキーを外すとウェイトを外すボルトにアクセスできます。

使ってみて感想など

いや、とにかく気持ちがいいです。
打鍵感も打鍵音も今まで使っていたキーボードとは次元が違いました。

疲労を感じやすい理由でしばらくのあいだロープロファイルに拘ってきたのですが、意外と大丈夫でした。というか、例え疲れを感じやすかったとしても、リストレスト無しの快適性を捨てても、RGBを捨ててでも失いたくない気持ちよさがそこにありました。

常に触れているものが快適になるとモチベの上がり方がすごいですよね。買って良かった!

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