【i9 13900K】オーバークロック!更に設定を詰めてみる

【i9 13900K】オーバークロック!更に設定を詰めてみる

今回も13900Kの6.0GHzオーバークロックに関する記事です。
前回の設定で数回シネベンチ回してみたところ、スコアは対して変わらないものの一瞬サーマルスロットリングに入ってしまうという事があってモヤモヤ。更に設定を詰めてみました。

P-core4とP-core5が優秀コア。
P-core3、P-core5、P-core7が熱くなり易い。7が特に熱い。
P-core0~P-core2は熱くなりにくいけど、90~92度くらいでサーマルスロットリング入ってしまう。
という私の13900Kちゃんのご機嫌をとっていきます。

シネベンチR23スコア マルチ40000、シングル2200時にサーマルスロットリング入らない事が目標。どうせなら HWiNFO で温度が赤文字表示にならない95度までに抑えて、精神的な安定感も出してみる!もうスコア下がってでもヤル!

結果、目標を達成しつつも一部スコアアップ!
定格よりも消費電力が上がっているもののデフォルトよりは少し省電力化できたので大満足です。

シロウトがテキトウに弄って自分の環境で最高スコアを狙ってみたという感じなのであまり参考にはならないかもしれません。

設定の概要

CPU:Intel Core i9 13900K
GPU:ASUS ROG STRIX RTX4090 O24G GAMING
MB:ASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI
メモリー:Corsair DOMINATOR CMT32GX5M2X6200C36(16GB×2)

詳しい構成やマザーボードデフォルト設定のベンチスコアはこちら↓↓

今回は前回の設定をベースとしていて、基本的には大きく変わりません。
コアの使用数が少ない時にはPコア最大6.0GHzで稼働するようにして、使用コア数が増えるにしたがって周波数を下げていく設定。
今回は、Eコアも使用コア数によって4.4GHz~4.6GHzで変動するようにしてみました。

マルチでPコア8個フル稼働する際には5.7GHzになる様設定しててもすぐにCPUコア温度が上昇してサーマルスロットリングが効いてしまいます。

そこで Thermal Velocity Boost 機能を使って、CPUコア温度をキーとして細かく周波数の倍率を上げ下げしていくようにしています。ここが今回の設定の肝かなという感じです。

実際にはPコア8個フル稼働時に温度は80~100度くらいになってしまうので、70度の時点で周波数を2段階(0.2GHz)下げる。それでも94度まで温度が上がってきたらさらに周波数を1段階(0.1GHz)下げる。

マルチでCPUがフル稼働するとPコア5.5GHz、Eコア4.4GHz。
CPUコア温度が94度を超えるとPコア5.4GHz、Eコア4.3GHz。
温度に余裕がある時はPコア5.5GHz~6.0GHz、Eコア4.4GHz~4.6GHzでまばらに稼働するような挙動です。

デフォルトから設定変更した点

ASUSマザボなので以下すべてUEFI BIOSの「Ai Tweaker」から設定変更します。
Ai Overclock Tuner XMPⅡ

Performance Core Ratio By Core Usage
1-Core Ratio Limit 60
2-Core Ratio Limit 60
3-Core Ratio Limit 59
4-Core Ratio Limit 59
5-Core Ratio Limit 58
6-Core Ratio Limit 58
7-Core Ratio Limit 57
8-Core Ratio Limit 57

Specific Performance Core
Performance Core0 Specific Ratio Limit 59
Performance Core0 Specific Voltage Auto
Performance Core1 Specific Ratio Limit 59
Performance Core1 Specific Voltage Auto
Performance Core2 Specific Ratio Limit 60
Performance Core2 Specific Voltage Auto
Performance Core3 Specific Ratio Limit 58
Performance Core3 Specific Voltage Auto
*Performance Core4 Specific Ratio Limit 60
Performance Core4 Specific Voltage Auto
*Performance Core5 Specific Ratio Limit 59
Performance Core5 Specific Voltage Auto
Performance Core6 Specific Ratio Limit 60
Performance Core6 Specific Voltage Auto
Performance Core7 Specific Ratio Limit 58
Performance Core7 Specific Voltage Auto

「熱くなるんだけど優秀コアだしな」とか「すぐサマスロかかっちゃうコアだから」とかベンチマークテストでCPUコア温度見ながらMAXの倍数を割り当てました。

Efficient Core Ratio By Core Usage
By E-Core Usage
Efficient Turbo Ratio Limit 1 46
Efficient Turbo Ratio Cores 2
Efficient Turbo Ratio Limit 1 45
Efficient Turbo Ratio Cores 4
Efficient Turbo Ratio Limit 1 44
Efficient Turbo Ratio Cores 16

ここはEコアがたまに4.6GHzとか4.5GHzで動いてくれたら見ててウレシイので...
Eコア個別に電圧盛らない。Pコアにあまり温度的な影響を与えない範囲で...無理はしない。

DIGI+ VRM
CPU Load-line Calibration LEVEL4

LEVEL3の方が熱くなりにくいけど、おススメされたし安定させたいのでLEVEL4にしてみる。

Intel CPU Power Management
Long Duration Pakage Power Limit 325
Pakage Power Time Window 56
Short Duration Pakage Power Limit 325

電力制限設定値まで上がってこないが緊急ストッパー的な意味合いで一応制限かけておく。

Thermal Velocity Boost
1-Core Active Enabled
 Temperature A 90
 Negative Ratio Offset A User Specify
 Ratio Offset 0
 Temperature B 100
 Negative Ratio Offset B User Specify
 Ratio Offset 0
2-Core Active Enabled
 Temperature A 90
 Negative Ratio Offset A User Specify
 Ratio Offset 0
 Temperature B 100
 Negative Ratio Offset B User Specify
 Ratio Offset 0
3-Core Active Enabled
 Temperature A 90
 Negative Ratio Offset A User Specify
 Ratio Offset 0
 Temperature B 100
 Negative Ratio Offset B User Specify
 Ratio Offset 0
4-Core Active Enabled
 Temperature A 90
 Negative Ratio Offset A User Specify
 Ratio Offset 0
 Temperature B 100
 Negative Ratio Offset B User Specify
 Ratio Offset 0
5-Core Active Enabled
 Temperature A 70
 Negative Ratio Offset A User Specify
 Ratio Offset 1
 Temperature B 95
 Negative Ratio Offset B User Specify
 Ratio Offset 1
6-Core Active Enabled
 Temperature A 70
 Negative Ratio Offset A User Specify
 Ratio Offset 1
 Temperature B 95
 Negative Ratio Offset B User Specify
 Ratio Offset 1
7-Core Active Enabled
 Temperature A 70
 Negative Ratio Offset A User Specify
 Ratio Offset 1
 Temperature B 94
 Negative Ratio Offset B User Specify
 Ratio Offset 1
8-Core Active Enabled
 Temperature A 70
 Negative Ratio Offset A User Specify
 Ratio Offset 2
 Temperature B 94
 Negative Ratio Offset B User Specify
 Ratio Offset 1

CPUコア温度をキーにして周波数の倍率を下げる条件を設定しています。
ベンチマークテストかけてCPUコア温度みながらここの数値いじってる時が一番楽しいです!

V/F Point Offset
Point6まではAuto
Offset Mode Sign 7
V/F Point 7 Offset 0.030
Offset Mode Sign 8
V/F Point 8 Offset 0.030
Offset Mode Sign 9 +
V/F Point 9 Offset 0.020
Offset Mode Sign 10 +
V/F Point 10 Offset 0.020
Offset Mode Sign 11 +
V/F Point 11 Offset 0.028

温度的にも機械的な負荷的にもなるべく電圧を低く設定したい。
自分はこの記事のもう少し下で登場するGlobal Core SVID Voltageで全体の電圧をデフォルトの多めにとってあるだろうマージン分削っておいてV/F Point Offsetで周波数ごとの電圧を微調整する感じで設定してみました。ここは知識不足でなんか良くイメージできないのでエラーしたら少し盛るって感じの手探りで設定していく。

Ring Down Bin Disabled

Global Core SVID Voltage Adaptive Mode
 ー Offset Mode Sign
 ー Additional Turbo Mode CPU Core Voltage 1.530
 ー Offset Voltage 0.030

ベンチマークテストの条件

ベンチ用環境
OneDriveオフ、GoogleDriveオフ、ライティング消灯プロファイル、CPUリソース合計で常時2%程度使用

常用環境
OneDriveオン、GoogleDriveオン、ライティング有り、CPUリソース合計で常時3%~5%程度使用

CPUのリソースを割と消費するアプリを無効にしたベンチマークテスト用の環境と実際に普段使用している環境で2種類、マザーボードのデフォルト設定(XMP2適用)と今回の設定での比較となります。

また、PCMARK10は途中エラーで止まってしまう(たぶんシステム情報が取得できない問題絡みでCPUの設定が起因するものではなさそう)ので後日気が向いたら採ってみます。

CINEBENCH R23

マルチシングル
ベンチ用環境(デフォルト)382472143
ベンチ用環境(今回の設定)401282266
常用環境(デフォルト)375362088
常用環境(今回の設定)383382206
優先度リアルタイム412762324

ベンチ用環境
マルチ:38247 40128 (^^)/
シングル:2143 2266 (^^)/

実用環境
マルチ:37536 38338 ( ゚Д゚)
シングル:2088 2206 (^^)/

ついでに採った優先度リアルタイムのスコアでニヤつきます
マルチ:41276 (*'ω'*)
シングル:2324 (*'ω'*)

CPU-Z

シングルマルチ
ベンチ用環境(デフォルト)929.316903.9
ベンチ用環境(今回の設定)957.717015.8
常用環境(デフォルト)897.216608.4
常用環境(今回の設定)939.616634.8

ベンチ用環境
シングル:929.3 → 957.7
マルチ:16903.9 → 17015.8

実用環境
シングル:897.2 → 939.6
マルチ:16608.4 → 16634.8

3DMARK Time Spy

トータルグラフィックCPU
ベンチ用環境(デフォルト)333693767920246
ベンチ用環境(今回の設定)344973761223480
常用環境(デフォルト)325073646920121
常用環境(今回の設定)344103768823050

3DMARKのアップデート後、何故かシステム情報データが取得できない...のは変わらず。

無料版WQHD

ベンチ用環境
トータルスコア:33369 34497
グラフィックススコア:37679 37612
CPUスコア:20246 23480

実用環境
トータルスコア:32507 34410
グラフィックススコア:36469 37688
CPUスコア:20121 23050

3DMARK Fire Strike

トータルグラフィック物理総合
ベンチ用環境(デフォルト)47227655895223415644
ベンチ用環境(今回の設定)49164668135510215644
常用環境(デフォルト)45316620144748514675
常用環境(今回の設定)52056704805448917195

無料版FHD

ベンチ用環境
トータルスコア:47227 49164
グラフィックススコア:65589 66813
物理スコア:52234 55102
総合スコア:14561 15644

実用環境
トータルスコア:45316 52056
グラフィックススコア:62014 70480
物理スコア:47485 54489
総合スコア:14675 17195

これはなんかグラボがすごく頑張ったみたいです。

ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ

スコア平均FPS最低FPS
ベンチ用環境(デフォルト)43535302.8712100
ベンチ用環境(今回の設定)43952305.5514100
常用環境(デフォルト)39084273.840597
常用環境(今回の設定)42540296.8216103

画面サイズ: 1920x1080(FHD)
グラフィック設定のプリセット: 最高品質

ベンチ用環境
SCORE: 43535 43952
平均フレームレート: 302.8712 305.5514
最低フレームレート: 100 100

実用環境
SCORE: 39084 42540
平均フレームレート: 273.8405 296.8216
最低フレームレート: 97 103

ファイナルファンタジーXV(FF15)

FHDスコア4Kスコア
ベンチ用環境(デフォルト)2323015987
ベンチ用環境(今回の設定)2333716264
常用環境(デフォルト)2212815774
常用環境(今回の設定)2301616168

この辺はあまり変化なさそうなのでFHDと4Kのみをサクッと。

ベンチ用環境
FHD(1920×1080)高品質:23230 23337

ベンチ用環境
4K(3840×2160)高品質:15987 16264

実用環境
FHD(1920×1080)高品質:22128 23016

実用環境
4K(3840×2160)高品質:15774 16168

まとめ

マルチ最高負荷時に最大電力308W程度。CPUコアの最大温度95度。
通常時やシングルテスト時は、たまに6.0GHzで動いたりしつつ電力51~112W。CPUコア温度55度~82度。

全体的にあと一段階倍率を落としても定格より性能アップで温度や消費電力下げられるので良いかもしれないです。うん、今回も楽しかった!

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