木製リストレストを自分好みにカスタマイズしてみた

以前誤発送されて割引購入したGamaKayのウォールナットリストレストが浮いてたので自分好みにカスタマイズしてみることにしました。
リストレストを削ったり塗ったりするのは初めてだったのですが、自分的には満足できる仕上がりにできたので、準備したモノや手順などご紹介していきたいと思います。

これはこれで良いものだし、好みの問題かとは思いますがピカピカの黒いリストレストも欲しいと思っていたので折角なら削って塗って形も色も自分好みにしていきます。
まず、購入したのはホビーカンナ
また使うかも分からないので、とにかく安いやつ。
これでキーボードに少し寄せたデザインに削っていきます。

まあ、削り過ぎたかなという部分もあったり刃が引っかかって変な窪みができてしまったりしましたが、なんとかリカバリしつつ整える事ができました。
カンナ掛けはとにかく刃を出し過ぎない事ですね。刃を出し過ぎると、引っかかって木をえぐってしまったり直線が出なかったりしますので注意です。安物でも新品の刃なら削れないという事もなさそうなので、全然削れないところから慎重に刃を少しずつ出してかつお節みたいな削りカスが出るように調整して削っていきました。
これくらい削ろうと思ったらヤスリでは厳しいのでカンナ買って正解でした。
形に満足したので、粗めのサンドペーパーで整えて塗りの工程に進みました。
サンドペーパーは100番台から始めて400番くらいまでだったかと思います。
ここで失敗したのは、「目止め」をしなかった事ですかね。通常は「との粉」というものを使って木材にできてしまった木材の導管や繊維の小さな穴や溝を埋めて平にしてから仕上げていくようなのですが、まあ色塗るし最後にコーティングもするので埋まるだろうと目止めしなかったんです。最後のウレタンニス工程で苦労することになりました。
で、塗り工程はというと元々ピカピカ黒(ピアノブラック調)にしたくて始めたものの、ふいにサンバースト(ギターなどで良く見る外側から内側に明るくなっていくグラデーションで杢目も出るヤツ)やりたくなってしまい迷ったあげくピアノブラックサンバースト調を目指す事に。
明るい部分に少しだけ杢目を出したいのでステインをチョイス。
購入した塗料は和信ペイントの水性ステイン、ブラックとマホガニーブラウン。
仕上げに和信ペイントの水性ウレタンニス艶ありとしました。
意味あるか分かりませんが、サンドペーパー800番くらいで滑らかにしてから

黒に影響するかもなので、必要な部分のみに明るい色を塗りました。
以前まったく別のもので経験した、筆・刷毛の塗りムラを懸念してステインならいけるんじゃないかとお思い付きで繰り出したのが秘儀「キッチンペーパー塗り」これは結構おすすめできる塗り方ではないかと。
思い付きは言い過ぎました。ギター職人が良くやってますね。ウエスに塗料染み込ませて塗ってるのを見てました。
キッチンペーパーにステインを染み込ませて拭くように塗るだけです。
イメージどおりの濃さになるまで数回繰り返します。
同じようにブラックもキッチンペーパーで塗っていくのですが、明るい色を消さないように避けて境目がきれいなグラデーションになるように複数回少しづつ塗ります。水性ステインなので境目は水で希釈した方がグラデーション出し易かったです。

ここでやめてもという迷いが生じましたが、原液のブラックで塗りを仕上げていきます。

この辺で目止めしなきゃいけかったんじゃ...という気持ちがこみ上げてきてます。
なんか、やった方が良さそうな気がしたのでステインを何度も染み込ませて乾燥させてから、ステインの染み込んでいない木地が出てこない程度に1000番のサンドペーパーで整え、最後の水性ウレタンニス工程に進みます。
ウレタンニス塗りは、ここまでの作業で習得した最終奥義「希釈ティシュ塗り」で仕上げます。
カスが着いたり跡が残らない程度に水で希釈した水性ウレタンニスをティシュペーパーに染み込ませて、薄く1回なぞる感じで塗ります。すぐに乾くのでまた薄く1回なぞる。を繰り返します。
目止めしていないので溝が埋まるまでにかなりの回数繰り返しました。
ものにもよるかと思いますが、ウレタンニスよりも水の方が多いくらいの割合に「磨きいらねんじゃ?」と思える艶とムラの無い塗りができるポイントが存在している事が分かり、満足できる艶になったので最後のサンドペーパーと磨きの工程を省略する事にしました。

左側に途中で作ってしまった傷があるのと、撮影時につけてしまった指紋が気になりますがピカピカです。
GamaKayリスペクトでロゴ部分を100均金マーカーで塗って完成です。

自分好みのお気に入りリストレスト完成しました。が、やはり艶ありは指紋というか手垢。しばらく使うと手垢コーディングされてめちゃくちゃ気になります。艶消しだったらどんな仕上がりだったんだろう。
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